2012年6月7日木曜日

オウムの松本サリン事件、生活保護不正受給、マスコミとテレビに対する不信感

1994年、長野県松本市で起こった松本サリン事件は、猛毒サリンがバラまかれ、死者8人、および、多数の重軽傷者を出した。警察が第一通報者の河野義行さん宅の家宅捜索を行ない、農薬類などを押収し、また河野さんを重要参考人として取り調べた。マスコミも大々的に報道したので覚えているが、農薬を数種類混ぜただけで猛毒が発生するのだろうか、と思っていた。雑な捜査による警察からの情報で犯人視・報道をマスコミ各社が繰り広げたことは許しがたい。また、マスコミが明確に誤報であることを認めたのは、1995年3月に地下鉄サリン事件が起きた後である。多分、警察は農薬を混ぜた程度で猛毒サリンを製造できないと思い、河野さんを逮捕できなかった。マスコミもそのことに気が付き始めていたが放置したのではないかと思う。権力者(警察、マスコミなど)は、もっと謙虚で、公平で、曇りのない目で、間違ったと分かったら訂正することを恐れてはならない。
さて、規模も、内容も、せこい話である生活保護の不正受給である。何千万円も稼いでいる人が自分の親が生活保護をもらっていたらどう感じるだろう。おそらく、「えっ、いいのかな!問題ないのか?」と思うだろう。「まあ、法律違反でないので、いいか」と思ってしまったようだが、テレビに出る人気芸人だったのが致命的であった。テレビに出る有名人は、政治家と同じで、公人である。更に、芸人が所属する会社が口出しをし、芸人仲間がテレビで擁護したことは問題を大きくした。そして、決定的なのが、芸人が所属する会社、テレビ会社などが協力して、テレビ番組のコメンテーターに一般人とかけ離れたコメントをさせ、世論誘導しようとしたと思われたことである。これからも、どんどんテレビを観なくなるだろうし、哀れなコメンテーターも、トカゲの尻尾切りで、テレビから消えるであろう。

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