2012年6月18日月曜日

孔子の言葉、巧言令色、鮮(すく)なし仁。 君子、固(もと)より窮す。小人、窮すれば、斯(ここ)に濫(みだ)る。

先日の「孔子の言葉、五十にして天命を知る」の続きである。
巧言令色、鮮(すく)なし仁。
今の日本社会、アメリカ社会、及び、その他の先進国では、巧言令色こそが富と名誉をもたらすのではないかと考えている。会社の人事評価は、夜決まると言われている。これは、決定権のある責任者にくっ付いて酒席でゴマをするのが得意な人、巧言令色な人間(太鼓持ち)が高い評価を受けていることである。ほとんどのサラリーマンが経験または感じていることだと思う。また、政治の世界やその他の業界でも同じでないかと思う。しかしながら、少なくとも、このような人間を選挙で選ばないように注意したいものだ。

君子、固(もと)より窮す。小人、窮すれば、斯(ここ)に濫(みだ)る。
この言葉は分かりやすい。誰でも窮することがあり、誰でも窮することが起こることである。しかしながら、小人は、窮したときに慌てて判断ができないか、判断を間違えると言っている。しかし、大人(君主)は、的確に判断し、慌てないと言っていると思われる。
ここで、疑問なのは、危機や死が目前に迫っているときに冷静で居られるだろうか?
うろ覚えであるが、十数年前、墜落する飛行機の中で、家族に当てて手紙を書き続けた父親の話があったと思うが、このような人が大人なのであろうか?
福島原発事故で周りの人を怒鳴りまくった菅直人さんは典型的な小人なのだろうか?
それと、宗教などでは、解脱するとか、悟るとかと言うが、そんな心境があるのだろうか?
私などは、日頃、少々のことでは、うろたえないと思っていたが、妻がくも膜下出血で倒れて手術を受けたときはただおろおろするだけで、小人の典型だった。

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