アメリカのアラスカにあるマッキンリー(6194メートル)で日本人登山隊5人が雪崩に巻き込まれ、4人が行方不明になった。また行方不明者の捜索も打ち切られた。捜索隊員がクレバスの底で登山隊が使っていたロープの切れ端を発見したが、「死亡したと推測される」ことと、捜索を続行すると崩落事故の危険があると判断、捜索の完全打ち切りを決めた。
さて、このマッキンリーは、1984年2月12日に登山家・植村直己さんが世界初の厳冬期単独登頂に成功したが、翌日(2月13日)の交信を最後に連絡が取れなくなって、行方不明となった。
僕は、登山家でも、山登りが好きなわけではないが、アメリカに長期出張しているとき、日本語の読む本がなくて、一緒に行っていた同僚に植村直己さんの本を借りて読んだ。
登山家なのか、冒険家なのかは別にして、登山家としてエベレスト登頂など、すごいなと思っていた。また、冒険家として、北極圏などを犬ぞりで走り回っていることも知っていた。
しかし、本を読んだとき、これほどの登山家(世界初の五大陸最高峰登頂成功)が、こんなに貧乏なのかと、悲しかった。そして、グリーンランドや北極圏を犬ぞりで駆け回るのも、生活のためなのかと思ったら、なお一層、悲しかった。
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