映画監督の新藤兼人さんが死去したとテレビや新聞で報道されている。そのことによって、彼が映画「原爆の子」の監督だったことを知った。多分、小学校ときに引率されて「原爆の子」という映画を観に行った。そして、映画の感想文を書かされて、僕の感想文が教室の掲示板に張り出されて、びっくりしたのを覚えている。というのも、それ以前もそれ以後も、感想文など文章を書いて、ほめられたことも、感心されたこともないので、強く印象に残っている。それと、映画を観て、涙を流したのも「原爆の子」を観たときだけである。残念なことに、乙羽信子さんが主演していたとは知らなかったし、今ではあらすじも覚えてない。はっきりした記憶ないが、
涙を流したのは、 老人と少年の場面だったと思う。
その頃の僕も貧乏だったが、それ以上に貧しいというか、哀れな人を見たので、こみ上げるものがあったようだ。
人の痛み、悲しみなどを知るのは、ある程度の経験が必要であるような気がする。昔のことわざに「かわいい子には旅をさせよ」というのは、大切なことだと思う。
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